【メディア掲載】UMKテレビ宮崎 #Linkにて銅鍋てふてふの開発ストーリーを特集で取り上げていただきました
UMKテレビ宮崎 #Linkにて銅鍋てふてふの開発ストーリーが特集で放送されました
UMKテレビ宮崎「#Link」にて、弊社の銅合金製鋳物鍋てふてふの開発ストーリーを取材していただきました。
当社では創業以来、船舶用のポンプ部品の鋳造品を製造しております。
船舶用の部品では大量生産ではなく多品種小ロット生産がメインとなり、一般的に使われている一般産業機械よりも大きな部品となります。 創業以来60年以上も船舶用のポンプ部品を作りつづけてきました。
しかしコロナ禍で環境が一変してしまいました。
コロナ禍で受注が激減。船舶部品製造からキッチン用品の製造へ
世界中で物流が止まり、船の運航がストップします。
2020年6月ごろには船舶部品の新規注文がほぼ途絶えました。それから約1年もの間、当社は週休3日を余儀なくされ、2020年度の売上は4割も減少しました。
材料価格の高騰にも悩まされました。コロナ禍の影響で銅とアルミの価格が急落した後、今度は価格が約2倍に跳ね上がったのです。
鋳物の鍋の商品化を後押しした子どもの「おいしい」
そんな状況を手をこまぬいて見ていたわけではありません。
鋳造や銅について調べながら、身の回りの生活雑貨を銅合金製鋳物でつくっていたことがここで役に立ちました。
鍋なら多くの人が手に取ってくれると考え、鍋の商品化を思いつきます。
銅製の鋳物鍋で作ったカレーを家族に振る舞ったところ、子どもが「おいしい、おいしい」と言っていつも以上に喜んで食べてくれたことも後押しになりました。
蓄熱性と軽量化を両立。「一度沸騰したらあとは弱火で」
銅は熱電伝導性と蓄熱性に優れていますが、鉄よりも比重の重い金属です。 日常で使ってもらうにはなるべく軽いほうがいいのですが、鍋を薄くしすぎると蓄熱性が失われてしまいます。
そのため、試作を重ねて蓄熱性と軽量化のバランスを追求しました。
油なじみをよくして焦げつきを防ぐために、鍋肌をあえてザラザラとした梨地に加工する工夫も施しました。
こうしてできあがったのが「imono」シリーズの最初の商品、銅合金製鋳物鍋「てふてふ」です。
銅と錫を9:1で混ぜた銅合金製の鋳物鍋は、錆びに強く、熱伝導性や蓄熱性に優れているのが特徴です。
そのため、てふてふの熱伝導性は鉄製鍋の4〜5倍にもなります。
一度沸騰したら、あとは弱火で調理できます。
火から外してもしばらくはボコボコと沸いているほど蓄熱性が高いのが特徴です。 弱火で調理できるから焦げつく心配がなく省エネにもなります。
弱火調理でほったらかしで料理が出来上がるので、料理に苦手意識がある人や初心者ほど使いやすい鍋だと思います。
コロナ禍をきっかけとしたキャンプ需要の高まりも、鍋やたこ焼きプレートの人気を後押ししています。
『料理がすごくおいしくできた』『これまで使っていたたこ焼きプレートよりカリッと焼けて感動した』という感想をお客様から直接いただけて驚きましたし、うれしかったです。
船舶部品や機械部品は図面通りにつくって当たり前。 お叱りを受けることはあっても、褒められることはまずありませんから。
2022年と2023年には雑誌『料理王国』主催で日本を代表する食の逸品100アイテムを選定する「料理王国100選」にtefu-tefuが2年連続入賞。
2022年には上位10商品に与えられる優秀賞も受賞しました。 料理界のトップシェフや食のバイヤーから高く評価されたのはとても嬉しかったです。
imonoシリーズの商品は、宮崎県内の百貨店、ホテル「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」、雑貨店で販売されています。
2023年3月にはセレクトショップBEAMSが展開する日本の魅力を世界に発信するショップ「BEAMS JAPAN」で、従来より大きな直径20cmのtefu-tefuの専売がスタートしました。
製造工程なども丁寧に取材いただきましたので、どのようにして銅鍋てふてふが開発されたかを知っていただければ嬉しいです。
「#Link」のロケで使用された 銅鍋てふてふ 20cm
●20cm(3〜4人用) ごはん(3〜4合)
希望小売価格 | 34,100円(税込) |
材料の種類 | 本体:銅合金(内面:錫めっき) フタ:銅合金 |
満水容量 | 2.5リットル |
寸 法 | W260×D200×H95mm(内径195mm) 蓋アリ時 W260×D200×H116mm(内径195mm) |
重 さ | 4.4kg |
※ガス火、直火専用です。 IH調理器や電子レンジではご利用いただけません。あらかじめご了承下さい。