【どれがいい?】銅鍋てふてふ 鋳物ホーロー鍋、銅鍋との違いを徹底解説
当社が製造販売している銅鍋てふてふは一般的に作られている銅鍋と製造方法が違います。
鋳物ホーロー鍋と同じ砂型鋳造法と呼ばれる、製造方法で作られています。
今回の記事では、一般的に作られている銅鍋との製造方法の違い、鋳物ホーロー鍋との性能の違いを、ご紹介していきます。
銅鍋てふてふは砂型鋳造法で作られた鋳物製品です
鋳造って何?
鋳造とは世界最古の金属加工方法となります。
紀元前3000年ごろのメソポタミア文明の時代に生まれた製造方法といわれています。
銅を1200度の高温まで熱しますと、個体であった銅が溶けて液体状になります。 液体状になった銅を、砂で出来た鋳型に流し込みます。
流し込んだ銅は、温度が下がると再び固まっていくので、完全に固まったら砂の中から取り出し、出来た品物を鋳物とよびます。
日本でも世界最大級の銅鋳物が現存しています。
それは奈良の大仏です。 1000年以上も前に世界最大級の鋳物製品を作ってきた先人には驚きを隠せません。
鋳物のメリット
鋳物で作るメリットは何でしょうか?
鋳物は型を砂に転写して鋳型を製作しますので、同じ形状の製品が大量に安価に製造が出来ることが最大のメリットになります。
鋳物のデメリット
ではデメリットは何でしょうか?
それは、薄く作ることが難しいことです。
砂で出来た鋳型の空洞に溶かした金属を流し込む鋳造という製造方法のため、金属が流れる空洞がある程度必要であり薄く作ることが難しく、それが重量がかさみ重たい製品となります。
重たいことはマイナス?
お鍋などの調理器具に関しましては、重たいことは必ずしもマイナスとは言えません。 たしかに重たいことは普段使うには取り回しにくい事もあります。
しかしこの重たいという事実が圧倒的な蓄熱性の高さに繋がっていきます。
わかりやすく例えますと、コップに入れたお湯と、お風呂のお湯ではどっちが冷めにくいでしょうか?
お風呂のお湯のほうが冷めにくいことは体感でおわかりいただけると思います。
同じお湯でも質量の差によって蓄熱性が違うということです。
蓄熱性が高いという事は、一度熱を与えるとじっくりと食材に熱を与え続けるために、鋳物の鍋は食材の旨味を熱で壊すことなくうま味を引き出し、肉などは柔らかく熱が入ることで、固くならずにホロホロに仕上げることが出来ます。
また無水調理にも適しており、無水鍋としてもご利用できます。
一般的な銅鍋の作り方
続いて一般的に販売されている銅鍋はどのように作られているかというと、薄い銅板を叩いて、伸ばしながら形を作っていく鎚起銅器や、プレスによって形状を作っていく方法が一般的な銅鍋の作り方になります。
では一般的な銅鍋のメリットはといいますと、圧倒的な熱電率の高さになります。 薄い銅板から制作されているので鋳物で出来ているてふてふよりも熱伝導がよいです。
しかし薄いということは、蓄熱性はあまり高くありませんので、火をとめると熱が冷めやすくなります。
※アルミの鍋などと比べると冷めにくいです。
鋳物ホーロー鍋との違いは?
銅鍋てふてふと鋳物ホーロー鍋との違いは何でしょうか?
鋳物ホーロー鍋と製造方法に違いはありません。
では何が違うかと言いますと、使っている素材が違います。 そこが最大の違いになります。
一般的な鋳物ホーロー鍋には鋳鉄と呼ばれる鉄の素材が使われています。
当社のてふてふは、素材自体に銅が使われています。
銅の熱伝導率は鉄の4〜5倍と言われています。 そのため、鋳物ホーロー鍋と比較すると、てふてふの熱伝導率の高さが際立ちます。
また鋳物ホーロー鍋との違いはカラーの違いになります。
鋳物ホーロー鍋は鋳鉄で出来ており、錆防止にホーロー加工を施していますので、カラーバリエーションが豊富で選ぶ楽しみ、お手入れのしやすさ等があります。
てふてふはブロンズ色の金属のままの色となります。
銅は鉄のように赤錆が発生し、ボロボロになることはありませんので、無塗装のまま使われることが多く、当社では長く使っていただいきたいとの思いから、金属のまま無塗装でご提供させていただいております。
各種鍋 比較表
熱伝導率 | 蓄熱性 | 重量 | 厚み | 製造方法 | 価格 | IH対応 | |
銅鍋てふてふ | ◎ | ◎ | 重い | 分厚い | 鋳造 | 高い | ✕ |
鋳物ホーロー鍋 | △ | ◎ | 重い | 分厚い | 鋳造 | 様々 | ○ |
一般的な銅鍋 | ◎◎ | △ | やや重い | 薄い | 鍛造 プレス | 高い | ✕ |
アルミ鍋 | ○ | ✕ | 軽い | 薄い | プレス | 安い | ✕ |
ステンレス鍋 | ✕ | △ | 軽い | 薄い | プレス | 様々 | ○ |
熱伝導と蓄熱性の高さを併せ持つ理想的な銅鍋てふてふ
上記の比較表をご覧になられたら、どのお鍋にも一長一短があることがみてとれます。
銅鍋てふてふは、熱伝導率と蓄熱性が非常に高く、まさにお料理に適したお鍋といえます。
また、てふてふの特徴として放熱効果(鍋全体が温まりオーブンのように熱が入ること)によって、食材の旨味を引き出しますので、今までの料理の味が一段レベルがあがります。 そういった理由からプロの料理人からも、たくさんの高評価をいただいております。
てふてふは基本的に弱火での調理を推奨しており、火加減での失敗が少なくなるので、お料理が苦手な方や初心者の方にぜひとも使っていただいきたいお鍋です。
作りたいお料理や、使い勝手にあわせてお鍋を選んでいただければと思いますが、とことん料理にこだわりたい人や、ご家庭で本格的な味を求める方は、プロの料理人からも評価の高い、銅鍋てふてふをぜひ選んでいただきたいです。
まとめ
てふてふの製造方法は砂型鋳造法、一般的に作られている銅鍋は鍛造やプレス。
製造方法の違いが蓄熱性の違いとなります。
鋳物ホーロー鍋との違いは、銅と鉄の素材の違いとなる。 素材の違いが熱電率の違いとなっている。